スパゲッティさんとラーメンさん

  • 2019.07.29 Monday
  • 14:34

あるところに

スパゲッティさんと

ラーメンさんが

いました。

 

スパゲッティさんは

綺麗なワンピースを着て

ひとり、

刺繍をしています。

ファンは大勢いましたが

友達は

いません。

 

ラーメンさんは

大勢の友達に囲まれて

楽しくおしゃべりしています。

友達は多いのですが

ファンはいません。

 

スパゲッティさんは

友達がいないので

人気者のラーメンさんになりたくて

仕方がありませんでした。

うらやましいな、と

心ひそかに

思ったものでした。

 

ラーメンさんは

庶民的なので

上品なスパゲッティさんに

憧れていました。

でも、相手にしてくれないだろうなと

心ひそかに

あきらめていました。

 

ある日、

神さまがやってきて、

お前たちはあと一年の命だぞ、と

おっしゃいました。

 

スパゲッティさんは

自分の魂が

自分の体から

抜け出てしまうと思うと

自分の体が

大事に、大事に、

思えました。

大好きな刺繍を

お気に入りのワンピースや帽子に

もっともっと縫い付けようと

考えました。

 

ラーメンさんも

自分の魂が

自分の体から

抜け出てしまうと思うと

自分の体が

大事に、大事に、

思えました。

大好きな友達付き合いを

ずっと続けていこうと

思いました。

 

スパゲッティさんは

ラーメンさんのように

友達に囲まれるのは

ちょっと、しんどい、と

思いましたし、

ラーメンさんも

スパゲッティさんのように

おしゃれに刺繍をするのは

ちょっと、しんどい、と

思いました。

ふたりとも、

無理はしたくないと

考えたのです。

 

スパゲッティさんは

もう少し、
長生きしたかった、とつぶやき、

スパゲッティになれて、

よかった、と

刺繍したワンピースや帽子を

にこにこ眺めていました。

 

ラーメンさんも

もう少し、

長生きしたかった、とみんなに告白し、

みんなになぐさめてもらって

あたたかい別れを惜しみました。

 

スパゲッティさんは

死んだあと、

スパゲッティさんが

刺繍をした

ワンピースや帽子を

ファンに残していました。

 

ラーメンさんは

死んだあと、

ラーメンさんの友達の心の中に

思い出を

残していました。

 

ふたりは

死んであの世へ行ったあと、

また次に生まれるときにも

同じ体になってもいいなと

思ったのでした。

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